海と山に抱かれた熊本県芦北町。
この町には、車で通り過ぎてしまっては絶対に出会えない、温かい地域の暮らしと美しい自然が息づいています。
「フットパス芦北」は、芦北のありのままの風景を五感で感じながら、ゆっくりと自分の足で歩くウォーキングの取り組みです。
(写真準備中:芦北の海とみかん畑を背景に歩くフットパスの風景)
フットパス(Footpath)とは?
フットパスとは、イギリスを発祥とする「地域に昔からある小径(こみち)を歩いて楽しむ」文化・アクティビティです。
新しく作られたテーマパークや観光施設を巡るのではなく、
- 昔から地元の人々が行き交ってきたあぜ道や農道
- 歴史ある石畳や古い町並み
- 海岸線の砂浜や港町
- 木漏れ日が差し込む里山の林道
など、「地域にすでにある、ありのままの日常風景」を歩くことがフットパスの醍醐味です。
観光地を外から眺めるのではなく、その土地の暮らしや自然の懐にそっと入らせてもらう。
すれ違う地元の方と「こんにちは」とあいさつを交わし、潮風や柑橘の花の香りに深呼吸する——そんな贅沢な時間がフットパスには流れています。
なぜ、芦北のフットパスなのか?
芦北町には、歩く人を惹きつけてやまない「3つの特別な風景」があります。
1. 不知火海と柑橘畑、そして肥薩おれんじ鉄道
穏やかな八代海(不知火海)の波音、段々畑に広がる甘夏やデコポンの木々、そしてその間を縫うようにコトコトと走り抜ける「肥薩おれんじ鉄道」。
海・農・鉄道が一体となった日本の原風景が、歩く小径のすぐ隣に広がっています。
2. 加藤清正ゆかりの城下町と、薩摩街道の歴史
佐敷の「のこぎり家並み」や国指定史跡「佐敷城跡」、国登録有形文化財の「赤松館」、地域を支えてきた石橋群など、江戸時代から参勤交代の要衝として栄えた豊かな歴史遺産が今も生活の中に息づいています。
3. 地域の人々の温かいぬくもり
「どこから来られたとな?」「ゆっくり歩いていってね」
農作業の合間に声をかけてくれる地元の方々の温かい笑顔。飾らない人の温もりこそが、芦北フットパスの一番の魅力です。
フットパス芦北の全コースは、個人での散策なら予約不要でいつでも歩くことができます。マップを手にして、靴紐を結べば、そこからあなただけの旅が始まります。
全国フットパスコンテスト「初代日本一」受賞
フットパス芦北の取り組みは、全国的にも高く評価されています。
2017年に開催された「第1回全国フットパスコンテスト」において、芦北町の「上田浦〜御立岬コース」が全国数あるコースの中から見事初代グランプリ(最優秀賞・日本一)に選ばれました。
軽トラックがやっと通れる細道「ぎりぎりの小路」から見下ろす海と鉄道のパノラマ、トンネルの真上にある金山神社など、「地域住民の生活道路をありのままに生かしたルート設計」が審査員から絶賛されました。
(写真準備中:全国フットパスコンテストでの表彰盾と笑顔のメンバー)
地域・子どもたちとともに歩む
フットパス芦北は、ただ観光客を呼び込むだけの活動ではありません。
地域の子どもたちが「自分たちのふるさとの誇り」を再発見する教育・地域づくり活動としても大切に育てられています。
- 地元の小学校とのコースづくり: 大野小学校や内野小学校の児童たちと一緒に地域の見どころを探検し、「大野温泉コース」「内野・石橋コース」を共同開発しました。
- 肥薩おれんじ鉄道との連携: 芦北・津奈木・水俣の沿線自治体と連携し、電車とフットパスを組み合わせたウォーキングイベントを定期開催しています。
- 近隣地域への波及: 水俣市「湯の鶴温泉」のフットパスコース立ち上げなど、芦北で培ったノウハウを近隣地域の活性化にも広げています。
フットパス芦北の歩み(沿革)
| 年月 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2015年6月 | フットパス芦北 設立(会員3名でスタート) |
| 2016年〜2018年 | 熊本県「地域づくり夢チャレンジ推進補助金」を活用し、町内に全6コースを整備 |
| 2017年 | 「第1回全国フットパスコンテスト」にて、上田浦〜御立岬コースが初代日本一(最優秀賞)を受賞 |
| 2019年〜 | 肥薩おれんじ鉄道とのコラボレーションによる沿線ウォーキングイベントを定期開催 |
| 2020年〜2021年 | 地元小学校(大野小・内野小)の児童と連携した新コース開発、水俣市湯の鶴温泉コースの監修 |
| 現在 | 芦北町内全8コースの維持管理、団体向けガイド・おもてなし弁当の手配、情報発信を展開中 |
(写真準備中:地元の子どもたちや地域住民と一緒に笑顔で歩くウォーキングイベントの様子)
芦北の小径でお待ちしています
フットパス芦北が目指しているのは、大きな観光開発ではなく、地域の小さな小道を大切に守り、訪れる人と地域の人々が笑顔でつながる場所であり続けることです。
日々の喧騒を少し離れて、深呼吸したくなったら、ぜひ芦北の小径へいらしてください。
潮風とあたたかい笑顔が、あなたをお待ちしています。
芦北の小径を歩く旅へ出かけよう
全8コースのルートマップや見どころ、歩いた後の美味しいランチや温泉など、旅を何倍も楽しむための完全ガイドをご用意しています。
